肩凝り・腰痛だけじゃない!

2015/01/20

鍼治療というと、肩凝り、腰痛をまず思い浮かべる方が多いのではないかと思います。

実はあまり知られていないのですが、鍼治療は風邪、頭痛、腹痛、生理不順、不妊、痔瘻、蕁麻疹、神経痛、更年期障害、自律神経失調症等々、列挙するとキリがない程様々な身体の不具合に効果が期待できます。ここ最近特に多い、原因不明の眩暈や倦怠感、胸苦しさ等々にももちろん期待できます。本当に不思議な程ありとあらゆる症状に効果を発揮する鍼治療ですが、その要因は自律神経のバランスにあります。鍼治療の効果は自律神経を抜きにしては語れない程深く関わっています。今回のブログでは、鍼の効果のお話をする前に自律神経とはどういうものかについて少しお話しようかと思います。

 

自律神経とは文字通り自律した神経、要するに意識と関係なく自動で働いている神経系を指します。自律神経には交感神経と副交感神経があることは、ご存じの方 も多いと思いますが、この2つの神経により、自動的に我々の体調は管理されている訳ですね。右に振られると左に、左に振られると右に。まるでやじろべえのようにバランスを取っているのですが、どちらか一方に偏ってしまうと少しずつ身体に不具合が生じてきます。

やじろべえ②

2つの自律神経には主に以下のような作用があります。

 

自律神経

 

昼間頑張っている時が交感神経、夜リラックスする時が副交感神経と考えていただければ解りやすいかもしれません。身体の不具合を修正するのは、副交感神経が優位な時に行われるのですね。それともう一つ、自律神経には血液の分配を調整する大切な働きがあります。人の血管は全部繋ぎ合わせると地球2周分あると言われています。

すごい距離ですよね。

 

その長い血管を成人ではたった約5ℓの血液で賄っていますので、常に十分な血液が全ての血管に流れている訳ではありません。その時々の身体の状態で、 どこに多くの血液を送りどこの血液を減らすのかを調整することも自律神経の大切な役割です。自律神経のバランスが崩れると血液がよく流れるところとそうでないところが発生し、流れが慢性的に悪くなっている箇所の細胞が酸欠状態になり不具合が起こってきます。ストレスが溜まり胃の調子が悪くなるのはその典型ですね。ストレスが溜まるとそれに対応するため交感神経が優位になります。ある程度の期間でその状態から解 放されると問題はありませんが、その状態が長引くと胃に送られる血液の量が慢性的に減ってしまいます。そうすると胃の細胞が酸欠になり働きが低下してしまうのです。その状態でいつものように食べ物がどんどん送られてくると細胞は処理できなくなり悲鳴をあげてしまいます。高地で重労働を強制されているようなものですね。

 

日常生活を送ることで、自律神経は常にやじろべえの様に振り回されています。

 

その揺れが許容範囲内だと特に問題はありませんが、許容範囲を超えた時身体に不具合が起こっています。

 

不具合が起こっても、大人しく生活されることで自己修正力によりまたバランスが取れる状態に戻るのですが、あまりにバランスを乱した状態が長引いてしまうと自己修正力だけでは元に戻り難くなってしまいます。そうなってしまうと中々症状が改善されなくなってしまうので、そういう時には

 

鍼治療の出番です!

 

いよいよ本題ですが・・・

長くなってしまいましたので、この続きは次回に。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

颯鍼灸院

上田貴弘

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