効果絶大!刺絡鍼法!!

2015/09/17

先日、刺絡講習会に参加してきました。全4回講習の最終回。これまで刺絡は使っていなかったので、また新たな治療の引き出しが増えました。

刺絡鍼法とはかなり昔から行われている治療法で、血液の流れが悪くなっている毛細血管(主に指)から少量の血液を出し流れを改善させる方法です。赤血球は約120日の寿命がありますが、作りたてのものと100日程経ったものとでは全体の弾力性が変わってきます。毛細血管は他の血管と違い、そこでガス交換(各細胞に酸素を供給し、二酸化炭素を回収する)が行われますので、流れが速いとガス交換ができません。そこで毛細血管は非常に細く赤血球が変形してやっと通れる太さになっています。毛細血管手前まで流れのよかった血液が急に毛細血管で血流が悪くなり渋滞が起こし、その間にガス交換が行われます。弾力性のある赤血球でもやっと通り抜けられる毛細血管に弾力性の落ちたものが流れてくるとそこで詰まってしまい流れが悪くなってしまいます。

 

その流れを詰まらせている血液を少量抜いてあげるのが刺絡鍼法です。

 

ヘドロで流れの悪くなった小川のヘドロを取り除くといったイメージでしょうか。末端の流れが悪いと全体の流れも悪くなりますので、逆に末端の流れがよくなると全体の流れも改善され様々な症状に効果があります。肩こり、頭痛はもちろんですが、胃腸疾患などの内臓系、アレルギー性疾患、自律神経失調、メニエル症候群、風邪症候群、高血圧など、ありとあらゆる症状に効果を発揮するそうです。しかし血液を扱うということで避ける鍼灸師も多く、半分以上の方が効果が高いにも関わらず行っていないそうです。

残念なことですね。

刺絡を使うことでより多くの方の症状が緩和できるのではと期待しています。今はできるだけスムーズに手技が行えるよう日々家族の血を抜いています。

 

颯鍼灸院

上田貴弘

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